いつもの配信者が、今日もいつものゲームを遊んでいる。昨日の続きが気になって、そのまま配信を開く。そんな日が何日か続くと、その人の一週間にはずっと同じゲームが並んでいるように見える。
一方で、配信者の一覧を広げてみると、知らないゲームもずいぶん多い。みんなが同じものを遊んでいるようで、少し目を離すと別のタイトルに出会う。この二つの印象は、数字で見るとどんな形になるのだろう。
MiLuNeに登録された配信者のうち、10月18〜24日の7日間にゲームの記録を確認できた343人を調べてみた。YouTubeとTwitchの両方で配信する人も、同じ一人として数えている。記録には作品名と「○○シリーズ」のような分類が混ざっているため、今回はそれらを「ゲームカテゴリ」として数えた。すると、平均だけでは見えてこない、三つの面白い景色があった。
まずは一人ずつ。一週間の平均は1.72種類。
一人あたりのゲームカテゴリ数は、平均1.72種類。いちばん多かったのは1種類で、187人、全体の54.5%を占めた。2種類は100人、3種類は37人、4種類以上は19人だった。
1〜2種類で合わせると287人、約83.7%。一人ひとりの一週間を区切ってみると、記録は少数のゲームにまとまっていた。
ただ、ここだけで話を終えてしまうと、「みんな、だいたい同じゲームを続けているんだね」で済んでしまう。今回面白かったのは、その先だ。見る単位を一人から全員に変えると、印象がかなり違ってくる。
数値を表で見る
| ゲームカテゴリ数 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 1種類 | 187人 | 54.5% |
| 2種類 | 100人 | 29.2% |
| 3種類 | 37人 | 10.8% |
| 4種類以上 | 19人 | 5.5% |
142カテゴリのうち、81カテゴリは「一人だけ」。
343人の記録を合わせると、ゲームカテゴリは全部で142種類。そのうち81カテゴリは、記録された配信者がたった一人だった。割合にすると57.0%。半分以上である。
「人気ゲームをいくつか押さえれば、今週の配信はだいたい分かる」と思って一覧を見ると、この広がりは見落としやすい。多くの人が遊ぶゲームの周りには、一人の記録にだけ現れたカテゴリが、81も並んでいた。もちろん「世界で一人だけが配信した」という意味ではなく、今回のMiLuNeの観測範囲での話だ。
一度だけ拾った分類名が多いせいではないか、という点も確認した。この81カテゴリのうち65カテゴリは、同じ人の記録で2回以上確認できている。ただし、2回の観測が別々の配信だったとは限らない。
もう一つ面白いのは、4種類以上のゲームが記録された19人。この19人だけで、全体の142カテゴリ中63カテゴリに登場していた。人数では全体の5.5%だが、カテゴリでは44.4%に顔を出している。63は19人分を単純に足した数ではなく、同じカテゴリの重複を除いた数だ。
いつもの配信者を見ているだけでは、出会わないゲームがある。今回の数字から人に一つ話すなら、「記録されたゲームカテゴリの半分以上は、一人の配信者にしか出てこなかった」ということかもしれない。新しい配信者を一人見てみると、ゲームの一覧まで変わって見える余地がありそうだ。
LoLは「そのゲームだけ」が多い。Apexは別のゲームにも。
では、どのゲームを遊んでいても、一週間の広がり方は同じなのだろうか。観測された人が多かったゲームから、いくつか見てみると、ここにも違いがあった。
League of Legendsの記録があったのは74人。そのうち51人、68.9%は、その週に確認できたゲームカテゴリがLoLだけだった。
一方、Apex Legendsの記録があった40人では、32人、80.0%に別のゲームカテゴリも記録されていた。同じく40人に記録があったStreet Fighter 6では、別のゲームも確認できたのは23人、57.5%だった。
同じ「このゲームを配信していた人」でも、その一週間にほかのゲームが並ぶ割合は違う。「一人あたり平均1.72種類」という全体の数字の中には、こうしたゲームごとの違いも入っている。
だからといって、LoLを遊ぶ人は一途で、Apexを遊ぶ人はいろいろなゲームが好き、と性格まで決めることはできない。大会や新作のタイミング、記録できた範囲でも数字は動く。それでも、自分が見ているゲームの外に何が並んでいたかを知ると、配信の探し方を少し変えてみたくなる。
いつもの配信の、すぐ隣を見てみる。
一人あたりでは平均1.72種類。ところが全体には142カテゴリがあり、その半分以上は一人だけの記録に登場していた。さらに、LoLとApexでは、別のゲームも記録された人の割合が違っていた。
同じ一週間を、人数、ゲームの種類、ゲームごとの顔ぶれという順番で眺めると、配信の一覧には違った奥行きが出てくる。少数のゲームを追いかけていても、全体の景色まで狭いわけではなかった。
次に配信を探すときは、いつもの人の配信を開く前に、少しだけ一覧を広げてみてもいい。好きなゲームを遊んでいた別の人や、名前も知らなかったタイトルが見つかるかもしれない。
なお、ここで数えた「種類」は記録上のゲームカテゴリで、厳密な作品数ではない。配信途中のゲーム変更や短い配信を取りこぼす可能性もある。今回の343人、この7日間で見えた景色として読んでほしい。来週また数えたら、81という数字も、ゲーム同士の並び方も変わっているだろうか。
調査ノート / HOW WE COUNTED
- 対象期間:2026年10月18日0:00〜25日0:00。
- 集計時点の登録配信者448人を照合対象とした。履歴8,065件のうち、チャンネルと個人の対応が一意に決まらない18件を除外。残る8,047件では401人を確認した。
- 雑談・未分類・データ収集中・Art・Music・ASMR・Food & Drink・Sports・IRL・Games + Demos等を除き、ゲームカテゴリを確認できた343人、6,828件を本集計の対象とした。ゲームの記録がない人を「0種類」として分母には入れていない。
- 同一配信者のYouTube・Twitchはまとめ、同じゲームカテゴリの繰り返し観測は1種類として数えた。カテゴリ名は前後の空白と英字の大文字・小文字を統一した。
- 記録には個別作品名とシリーズ単位のカテゴリが混在する。表記揺れや自動分類の誤りもあり得るため、「種類」は厳密な作品数ではなく記録上のカテゴリ数。「Overwatch」と「Overwatch 2」など、名称の異なるカテゴリは今回統合していない。
- 「未分類」は全履歴中269件(約3.3%)、「データ収集中」は7件。どちらもゲーム種類数から除外した。
- 観測頻度や検知漏れの影響を受ける。配信回数・配信時間・視聴者数を示す統計ではなく、配信界全体の無作為調査でもない。
出典:MiLuNeの配信観測履歴(stream_history)と登録配信者データ。
集計日:2026年10月25日。数値は小数第2位以下を丸めて表示。